古文書への憧れ

日曜日。勤め人時代に、大変お世話になった、かつての上司(以後、先生と表記)が来店されました。「どうしているかな?」と心配して来てくださったのだと思います。

大変博識な方で、定年退職後も学術研究を続けていらっしゃいます。70歳を過ぎても大変お元気でした。現在は博物館で大量の古文書の読解及び研究をなさっているそうです。毎年、何千もの文献に目をとおしているとのこと。ということで、今日の話題は古文書についてです。

私は以前より、古文書という物が気になっていました。私は全然、古文書を読めません。つまり全く読めない日本語の存在が気になっていました。

私は以前、英語を使う仕事をしていたので、英文を読むのは慣れているほうだと思います。しかし日本人なのに、古文書の日本語は読めない。「これは由々しき問題なのでは」と思うのです。遠く離れた国の母国語は読めるのに、少し前まで、この日本で書かれていた日本語が読めないのです。

日本史をテーマにした新書も小説も教科書もみんな現代語で書かれています。史実や内容を疑っているわけではありませんが、古文書が読めないのだから、『誰かの主観や判断が入った』文章を読んでいることに違いはありません。生の一次的資料というのは古文書しかないでしょう。

「今までで、印象に残った古文書を教えてください」と先生に聞きました。

「伊東 甲子太郎(いとう かしたろう)に関する文献かなあ」と先生は仰いました。甲子太郎は、幕末の新選組参謀でした。近藤勇、土方歳三に次ぐ実力者です。先生は、甲子太郎の生地で、彼に関する古文書に巡り合ったそうです。

いつか機会があったら、古文書の読解の真似事をしてみたいなあと思います。

おうちカフェ さんちゃん

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