坊主頭の高校生

40年位前の話。私は高校生のとき、坊主頭でした。好き好んでそうしていたわけではありません。所属していた剣道部のきまりでした。3分刈りのときが多かったと思います(9mm位)。不甲斐ない試合をしたり、稽古に気合が入っていなかったり、先生の機嫌を損ねると「5厘にしてこい(0.3mm位)」と言われました。髪の毛は伸びる暇がありませんでした。「どうでもいいや」と思っていました。古い手動式のバリカンで、自分でカットしていました。いつも虎刈りでした。

お坊さんが剃髪(ていはつ)する理由は、髪の毛があると煩悩(ぼんのう)がうまれやすいからだそうです。運動部員の坊主とそれが関係あるかはわかりません。

おでこの生え際に、M字型にそり込みを入れる者もいました。坊主頭の利点は、面倒な手入れが要らないところにあるので、わざわざM字型にそりを入れるのは無駄な行動だと思いました。

とはいうものの、私も5厘刈り(0.3mm位)のとき「髪の毛、柔らかくなるかな」と、リンスをしたことがあります。無駄使いだったなと思います。

私は後頭部に小さな禿がありました。坊主頭にするとあらわになります。ある日の授業中、後ろの席の者が「お前、禿があるから、塗ってやろうか? 目立たなくなるよ」と言ってくれました。「うん、よろしく」と答えました。程なく「痛い!」と私は声をあげました。そいつはボールペンで、禿を塗ろうとしていました。普通、油性マジックを使うでしょう。可笑しくなってケラケラ笑ったら、先生に怒られました。

今日の切り絵は「坊主頭」です。

おうちカフェ さんちゃん

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