消えた鉄コマ(鉄芯の鉄胴独楽)

私が子どもの頃、コマといえば「鉄コマ」でした。木製の胴に細い鉄の芯棒が通り、胴に鉄輪がはまったコマです。

冬になると、胴に紐を巻き、投げて回して遊んでいました。回転時間が長く、安定して回り、いろいろな曲芸遊びができました。コマを投げ、手のひらで受け止め、そのまま回し続ける「手乗り」が入門的な技でした。やり過ぎて、手のひらの真ん中に血が滲んでいました。一番熱心に遊んだ種目は「喧嘩コマ」です。コマ同士をぶつけて、どちらが長く回っているか競いました。鉄同士がぶつかり火花が散ることもあり、大層興奮したものです。

各地のコマの製造業者の手で作られ、近年まで玩具店などで売られていました。しかし業者が徐々に廃業し、唯一残っていた製造業者も5年程前に廃業したそうです。

鉄芯が通り、鉄輪がはまったコマは、世界でも、日本にしかなかった優れた性能のコマだったと言われています。作り手がいなくなり本当に残念です。

今日の色鉛筆画は「鉄コマ(鉄芯の鉄胴独楽)」です。

おうちカフェ さんちゃん

こんにちは!「おうちカフェさんちゃん」です。皆様が気楽でのんびり過ごしていただけるお店です。季節の移ろいを丸窓から眺めながら一息つきに来てくださいね。

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