菖蒲(あやめ)に八ツ橋(やつはし)
5月の花札は「菖蒲(あやめ)」です。「杜若(かきつばた)」とも言われます。今日の切り絵は「菖蒲に八ツ橋」にペンギンを歩かせました。
札に描かれている八ツ橋は、『伊勢物語』に登場する「三河の国の八橋」に由来するそうです。こんな話です。昔、「三河の国八橋」で在原業平が以下の歌を詠みました。
(か)らごろも (き)つつなれにし (つ)ましあれば (は)るばるきぬる (た)びをしぞおもふ
各句のはじめをつなぐと「かきつばた」になり、「折句」といわれます。「三河の国八橋」で「かきつばた」が咲いていたから詠んだ歌です。訳すと、「馴染んだ唐衣のように馴れ親しんだ妻が都にいますので、はるばるこんな田舎まで旅をして来たものだ、と悲しくなるんです」となります。
花札の柄は興味深いです。
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