椿の花
椿の花を見かけることが増えました。すると寺田寅彦さん(1878年~1935年)が書いた随筆を思い出します。彼は日本を代表する物理学者です。こんな内容でした。
『庭に椿が一輪落ちていた。椿の花は、うつむきに落ち始めても、反転して仰向きになるようだ。なぜ仰向きになるかを、植物学者に尋ねたら、花が樹に付いているうちは植物学の範疇だが、樹から離れた瞬間から、植物学の問題ではないということ。学問というのは、どうも窮屈なものだ』。
この話しには後日談があります。彼はさすがに日本を代表する物理学者です。これについて研究をしました。そして「この空中反転作用は花冠の特有な形態による空気の抵抗のはたらき方、花の重心の位置、花の慣性能率等によって決定される」という結論を導き出しました。
「重心の関係だろう」というのは予測がつきます。そんなことより、私がこの話しが好きなのは、どんなことも、研究の対象になるという事実です。
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