忘年会
今はまさに忘年会のシーズンです。忘年会は昔々、「としわすれ」といったそうです。
「としわすれ」という言葉を用いている最古の文書は、室町時代 伏見宮貞成(ふしみのみやさだふさ1372年~1456年)親王による『看聞日記(かんもんにっき1430年)』の中にあります。こんな文を残しています。
「先有一献。其後連歌初。会衆如例。夜百韻了一献。及酒盛有乱舞。其興不少歳忘也。」
(読み方) せきにいっこんあり そのごれんがはじめ しゅうかいれいのごとく よるにひゃくしゅよみおわりいっこん さかもりにおよびみだれおどる たのしさにとしをわするなり
(意味) 先に酒肴を一献受け、その後に連歌を百首収めてから、いつものようにまた酒肴を頂き、その後酒盛りになって踊り狂い、その楽しさで「としわすれ」のようだ。
この一節からわかるのは、日本人は室町時代から少なくとも600年位、忘年会に親しんできたということです。日本古来の民衆行事なのですね。
今日の写真は、昨晩「おうちカフェさんちゃん」で行われた忘年会においてお出しした前菜の一部です。
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