金のシャチホコの真実
今日は最近の報道から。新事実の発見についての話です。
「名古屋城のシンボル『金の鯱(しゃちほこ)』は戦時中の1945年に空襲で天守とともに炎上した。飛び散った金のうろこは戦後、進駐軍が接収。のちに名古屋市に返還され、金の茶釜やミニのシャチホコ(200分の一の大きさ)に生まれ変わり、今に伝わる」。
これが今までの通説でした。私もそう信じていました。いい話しです。日本とアメリカ、国内における中央と地方の行政の壁を越えた美談だと思っていました。
しかし、しかしです。その通説は覆ったそうです。飛び散った金のうろこが返却されたわけではなく、「当時、補償として他の合金が引き渡されただけだった」と報道されていました。
その時に調べれば、すぐに判明したことです。でも、戦後間もない時期、市民の復興の機運や感情を慮って、きちんと検証しませんでした。そして今に至ってしまったというのが、真相だそうです。
「言わずもがな」という言葉があります。「言わなくても良い(こと)」を表現する際に使う言葉です。
歴史の誤解を解明するというのも大切なことです。でも、そうしないと誰かが傷つくわけではなければ、そのまま放っておけばいいのに、と思ってしまいます。「知らない(聞かない)ほうが幸せなこともある」というのも事実だと思います。例えば、古事記は日本最古の歴史書です。同時にSFのようで、「ウソでしょ」と思う箇所満載です。でも「まあいいか」と思いながら、多くの人が楽しんで読んでいます。
今日の切り絵は、名古屋城の『金の鯱(しゃちほこ)』です。
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