はまぐり
近くに住む妹夫婦が、一人息子と愛犬のナナちゃんを連れて、浜辺に泊りがけで出かけたので、一匹残された猫の福ちゃんの面倒を頼まれました。こういうことはお互い様です。「お安い御用」と引き受けました。
「おみやげだよ、今朝の採れたて」と妹がもってきてくれたのが蛤(はまぐり)です。今日の写真は、妻が作った、蛤の酒蒸しです。美味! プリップリの食感が最高でした。昨日(6/27)は「おうちカフェさんちゃん」がオープンして、ちょうど1,000日目でした。妻と二人で酒蒸しと焼酎で小さくお祝いをしました。
さて、蛤といえば、思い出すのはこの俳句ですね。
『蛤の ふたみにわかれ 行く秋ぞ』(はまぐりの ふたみにわかれ ゆくあきぞ)
この句の作者は「松尾芭蕉(?~1694年)」です。日本を代表する俳人、「俳聖」として後世に多くの作品を残しました。その彼の、最も著名な紀行とされるのが「おくのほそ道」です。そして、この紀行の最後の俳句が、『蛤の ふたみにわかれ 行く秋ぞ』です。
意味は「深まり行く秋、ハマグリの殻と身とを二つに引き裂くように、二見浦へ行く旅をしよう。また再び悲しい分かれの時が来た」です。
あれっ? 「おくのほそ道」の終点の、現在の岐阜県大垣市に到着したばかりなのに、出迎えの門人たちを前に、長旅の疲れも癒えぬままに芭蕉は、次は二見ケ浦へと向かおうとしています。きっと芭蕉たちは、その宴のときに、蛤を食していたのでしょうね。
人生は旅の連続なのかもしれない、別れの連続なのかもしれない。蛤はそんな味なのかもしれません。
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