金木犀(きんもくせい)
金木犀の香りが、そこここに漂う季節です。香りに気付くとホッとした気分になります。
こんな俳句があります。
『これといふ 庭なき家に 金木犀』(松崎鉄之介1918年~2014年)
意味は「これといって、なんてことのない庭にも、金木犀の(素敵な)香りが漂っている」ということでしょう。この句は、微かな切なさを含んでいます。一方では、「立派な庭ではない」という自然の乏しさを詠います。そして、もう一方では、「そんな庭でも、金木犀の香りがしのび込み、暮らしの中に、潤いや香りが浮かび上がってくるんだ」と詠んでいます。「金木犀は“魔法の香りの花”なんだなあ」と思います。たとえ見えなくても、その香りは、心の中に忍び込んできます。
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