『月と六ペンス』
誰にでも、タイトルに惹かれ、つい買ってしまった小説はあると思います。
私にとっては、イギリスの作家 ウィリアム・サマセット・モーム(1874年~1965年)の小説『月と六ペンス』です。中学生のとき、「かっこいいタイトルだなあ」と衝動買いをしたのを覚えています。
こんなあらすじでした。「平凡で安定した生活を送っていたロンドンの株の仲買人ストリックランドは、ある日突然全てを捨て、画家になると決意し家族のもとを去る。パリへ渡り、貧困と孤独の中で創作に没頭する。利己的な人格で、周囲の人々を傷つけながらも芸術への情熱を貫く。彼を支えた友人や理解者も離れていくが、ストリックランドは一切の妥協をしない。やがて彼はタヒチへ移住し、原始的な生活の中で独自の芸術を完成させていく。病に侵され、視力も失うが制作を続け、死の直前には自らの作品を焼き払うことを望む」。
タイトルに惹かれて買ったのに、作品中に、「月と6ペンス」という言葉が直接登場するわけではなく、中学生の私は「あれっ?」と思いました。ストリックランドの求めるものは、世俗的な成功や幸福(六ペンス)ではなく、理想や芸術(月)を希求する人間の姿だったのですね。それを象徴的に描いていました。「月も6ペンス硬貨も、銀色に光っていることでは同じ」という対比なのでしょう。「小説ってかっこいい」と思った最初の体験でした。今日の写真は、6ペンス硬貨です。
#月と六ペンス#サマセットモーム#読書#硬貨#おうちカフェさんちゃん#おうちカフェ#小さいカフェ#柏市
0コメント