無縁坂
東京の本郷にある旧岩崎邸庭園の周辺をブラブラ歩いていたら、“無縁坂”と書かれたボードを見つけました。「あ~この界隈が、森鴎外(1862年~1922年)の小説『雁』の舞台だったんだ」と思い出しました。主人公の青年は、無縁坂を散歩道としてよく歩いていました。「寂しい無縁坂を降りて…、不忍の池の北側を廻って…」という描写が印象的ですね。“寂しい坂”の代表です。
そしてこの坂は、さだまさしさんの曲『無縁坂』でも有名です。「昔、まだ若かった母が、幼い僕の手を引いて、この無縁坂を上るたびに、いつもため息をついていた」という内容の歌詞から始まります。やはり“寂しい坂”として登場します。この唄の終盤の歌詞に「運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂(ただよい)ながら過ぎてゆく」とあります。沁みますねえ。
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