“baseball”を“野球”と初めて訳した人
夏の甲子園、プロ野球と一日中、野球観戦を楽しめる季節ですね。今日は“野球”について長年、勘違いをしていたことについて書きます。日本で“baseball”を“野球”と初めて訳した人は、正岡子規(1867年~1902年)であるとずっと思っていました。
司馬遼太郎(1923年~1966年)の代表的歴史小説『坂の上の雲』(1968年)にそのようなくだりがあったからです。しかし、小説は史実を踏まえつつも文学作品です。この小説を読んだ人は「野球=子規が作った言葉」と記憶しているのは多いと思います。
“baseball”を“野球” と訳して日本に定着させたのは、当時、東京大学の学生だった中馬庚(ちゅうまんかなえ 1870年~1932年)だそうです。
子規は、この競技をこよなく愛しましたが、“野球”と言わず、生涯“ベースボール”と言い続けていたようです。彼の俳句や短歌を見るとわかります。
俳句:夏草や ベースボールの 人遠(ひととお)し
短歌:九(ここの)つの 人九(ここの)つの 場を占めて ベースボールの はじまらんとす
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