虫は無視できない
人は幼い頃、“虫”が結構好きだったと思います。私も息子たちもそうだったし、今、孫を見ていてもそう思います。そして一生、虫を愛す人もいますが、多くの場合、歳とともに虫を避けがちになります。
日本語には“虫”を使う表現がたくさんあります。「虫のいどころが悪い」、「泣き虫」、「弱虫」、「本の虫」、「腹の虫が納まらない」、「悪い虫がつかないように」、「虫唾(むしず)が走る」、「虫がいい」、「虫が好かない」等々…、キリがありません。日本人は心の中に、たくさん虫を飼っているのかもしれません。
そういえば、「虫の知らせ」という表現もあります。虫には直観力があり、人はその囁きを理解してしまうようです。SFの世界みたいだなと思います。
私を含め、多くの人にとって、虫は不気味で、恐ろしい存在です。それゆえに神秘を感じ、畏敬の念をもつのでしょう。今日の切り絵は蝉です。今年も彼らの季節は過ぎ、蝉の声も今や“虫の息”かな。
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