北海道旅行⑩ 念願の小樽運河を見学!
小樽運河は、今でこそ北海道を代表する観光地ですが、戦後から1970年代にかけて、「役割を終えた、都市発展の妨げになるもの」と見なされていた時期があります。戦後、埠頭や岸壁が整備され、荷役が衰退し、運河本来の物流機能が失われたからです。しかし「小樽らしさを象徴する歴史的景観」を再建しようとする市民運動が起こり蘇りました。小樽に住む人の不撓不屈の精神を感じます。
小樽運河の波乱万丈を思うとき、プロレタリア文学の代表的な作家の小林多喜二(1903~1933)を思い出します。彼は特高警察に逮捕され拷問を受け、非業の死を遂げました。「蟹工船(1929)」が有名ですね。そこで働かされる労働者たちの過酷な環境を描いた傑作です。多喜二は単に「社会主義を宣伝する小説」を書いたのではなく、「人間が人間らしく扱われない状況とは何なのか」を描きました。彼は、短い生涯の大部分を小樽で過ごしました。
一昨日、小樽が生んだもう一人の文学者、伊藤整について書きました。同時期を生き、同じ小樽を見ながら、全く違う文学の道を歩んだ二人は興味深いです。小樽は、伊藤整にとっては「文学者になった町」であり、小林多喜二にとっては「生まれ育ち、良き思い出もできた、愛した町」だったと思います。
#北海道#旅行#小林多喜二#小樽運河#蟹工船#小樽#おうちカフェさんちゃん#おうちカフェ#小さいカフェ#柏市
0コメント