最近読んだ本 『深呼吸の必要』
布団に入る前に、僅かな時間でも本を読むようにしています。私の楽しみです。
最近読んだ本は『深呼吸の必要』。沖縄を舞台にした、2004年に公開された青春映画をノベライズした本です。
では簡単にあらすじを。
『沖縄でさとうきび収穫時に雇われる“きび刈り隊”。35日間できび7万本を刈り取らねばならない重労働だ。このアルバイトに応募してきた若い男女が、過酷な共同作業を通して、連帯感や達成感を感じ、徐々に癒され、人生の再スタートをきるまでを描く青春群像劇』
私が特に気に入っている場面を紹介します。
物語の終盤に、7人の若者が離ればなれになる直前の、温かいふれあいの場面が描かれます。休憩時間に青年3人が、畑でキャッチボールを始めました。
まるでケビン・コスナー主演、監督の映画「フィールド オブ ドリームズ」のワンシーンのようでした。広大なサトウキビ畑で悠々とキャッチボールする姿が愛おしい。最後まで心を閉じていた登場人物の一人も、この交流で心を開きました。
キャッチボールは、人を仲良くさせる力をもっているのかもしれない。
自分の道を見つけ、前向きに生きていこうする人の姿を、大自然が優しく包み込みました。新年にふさわしい、すがすがしい気持ちにさせてくれる小説でした。
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