ドクダミの花
「ドクダミという名前、あんまりだよな」と思っています。愛らしい形をした花だと、私は思うのですが、いかんせん名前がドクダミです。しかし名前の由来を調べてみると、面白いことがわかりました。
ドクダミとは「毒をダミする」が語源らしいです。ダミとは、「矯正する」「止める」の意味。つまり、毒を直す、阻止する草ということです。ドクダミに毒性は全くないし、それどころか万能の薬草とも言われています。「でも臭いが」という人も多いでしょう。そう、葉や茎を千切ると厄介な臭いを発します。
星野富弘さんの詩画集『風の旅』にある「どくだみ」という詩を紹介します。
「おまえを大切に摘んで行くひとがいた/臭いといわれ 嫌われもののおまえだったけれど/道の隅で歩く人の足許を見上げひっそりと生きていた/いつかおまえを必要とする人が現れるのを待っていたかのように/おまえの花/白い十字架に似ていた」
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