じじぃは蜜の味②
歳をとって楽になることはたくさんあります。自分の外見をさほど気にしなくなる、世の中の流行りを気にしなくなる。「人から好かれなくてもいいや」と開き直れる。「歳をとったら楽しくないのでは」と若い頃に心配していたのは杞憂だったとわかる。人間以外の犬猫などの動物が、一層愛おしくなる。
さて、今日は前回から取り上げている財津和夫さんの著作『じじぃは蜜の味』のなかから「犬って」というエッセイを要約して紹介します。財津さんも歳を取り、犬猫、花、草木が益々好きになったそうです。
「犬には表情がある。誉めれば嬉しそうだし、怒ったら顔が曇る。昔、“犬のように尻尾を振るのはダメな奴”といったが、それは犬に失礼な言い方だ。犬が尻尾を振るのは相手に親愛を伝えるためで、決して信念を曲げているのではない。犬の魂は、人間の魂より高いところにあるのではないか。DOGを逆から読むとGODになる。昔の英語圏の人たちは犬の神々しさを知っていたのではないか」。
わかるなあ。「愛犬のさんちゃんときゅうちゃんは私の大親友だ。こいつらに好かれていれば、他にもう何も要らない」とつくづく思うこの頃です、
今日の切り絵はギターを弾いている財津和夫さんです。
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