槿(むくげ)の花
朝の散歩の途中に見つけました。木槿(むくげ)の花は目に鮮やかです。こんな句が有名ですね。松尾芭蕉の代表作のひとつと言われています。
「道のべの 木槿は馬に くはれけり」(作者 松尾芭蕉)
読み方:みちのべの むくげはうまに くわれけり
芭蕉は馬の上にいます。道に槿の花が咲いていたのでしょう。彼は見事な槿の花を一心に見つめていました。すると、乗っていた馬がパクリとそれを食べてしまいました。瞬間に槿の花が消えました。残像がまだ芭蕉のなかに残っています。
槿は、朝に咲いて夕方には萎んで落ちます。儚さを詠んだのかなあ。それとも「あれっ、なくなっちゃった」と滑稽な情景を詠んだのかなあ。
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