「ペンは剣よりも強し」について
これは「思想などが人に与える影響(ペン)は、武力(剣)よりも力がある」という含蓄に富むことわざと言われています。しかし、実は本当の意味は違います。この名言は、ある戯曲の一節なのですが、そのあとに続く言葉を補ってみるとわかります。
「ペンは剣よりも強し。真に偉大な人物の支配下においては、ペンは剣よりも強い」。
つまり、この戯曲の中の支配者は「私にどんなに抵抗しても、私が死刑執行書にペンでサインをすれば、簡単に弾圧できるぞ」と言うのです。怖いですね。セリフの一部が独り歩きをして、名言になってしまいました。
現代社会において「ペンは剣よりも怖し(醜し)」と思うことは多いです。SNSやネットによる誹謗中傷などは「ペンの悪用」です。被害を受けた人は深く傷つき、恐怖を感じ続けます。
このことわざは「言葉は使い方で、剣以上に殺傷能力があるのだから、周囲を幸せにする使い方を心がけなさい」と理解したいと思います。
ペンも剣も、品性に欠ける人が持つと、ろくなことはありません。
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