少年と切り絵
先日、小学校高学年の少年と、そのお母さんがご来店されました。夏休み、しばしばその少年は125円のかき氷を食べに訪れてくれていました。人懐こくて、いい子です。すっかり顔なじみです。
少年は、鉄道模型のNゲージが好きです。その日は、私にNゲージを見せてくれました。
「僕、おじさんが作った、昔走っていた通勤快速の切り絵が好きだよ」と話してくれました。そういえば、少年が持ってきたNゲージは、エメラルドグリーン色の、少し前まで走っていた常磐線快速でした。私が以前、作ったのは、スカイブルー色の京浜東北線の切り絵でした。
「切り絵で電車をつくってみたい?」と聞くと、少年は「うん」と言います。お母さんも「よろしければ、この子に切り絵を教えてくださいませんか」と仰います。「いいですよ」と私は答えました。
昔、学校の先生だった私にとって、「教える」というのは久々のことです。でも、仕事で教えていたのは「英語」と「剣道」です。そして切り絵は我流。楽しむためのものです。「教えるなど滅相もない」と思っています。だから教えるというより、少年の手伝いをしようと思います。「では○○日に待っているね」と約束をしました。少年をがっかりさせないように、準備をしたいと思います。楽しみです。
今日の切り絵は、少年が気に入ってくれた「ちょっと前のスカイブルー色の京浜東北線」です。
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