10月なのに、蚊!
もう秋なのに、蚊が多いと思いませんか? 私だけが感じていることかなあと思っていたら、新聞にも書かれていました。抜粋して紹介します。
『観測史上最も暑かった9月が過ぎ、ようやく秋の風が吹き始めた。でも、なぜか耳元でブーン。真夏に活動するはずの蚊だ。専門家によると、真夏の気温が高すぎて活動できず、秋になって活発になっている可能性があるという。「害虫防除技術研究所」によると、今年は各地で35度以上の猛暑日が続いたため、蚊も真夏の日中は活動を控えていた可能性が高いという』。
この時期の蚊を、日本では「哀れ蚊」と呼んできました。夏を過ぎた季節外れの蚊。秋や冬に出てきてしまった蚊のことです。夏に生まれた蚊と違い、寒い時期に生まれた蚊はとても弱々しく、血を吸う力も残ってない。それ故にむやみに殺してはならないと云われた蚊でしたが、最近はどうも違うようです。
さだまさしさんの『晩鐘』という歌に「哀れ蚊」が出てきます。好きな歌です。歌詞の一部を紹介します。
哀しみが ひとひら ふたひら 僕の掌に残る
時を失くした哀れ蚊の様に 散りそびれた木犀みたいに
眩暈の後の虚ろさに 似つかわしい幕切れ
まるで長い夢をみてた ふとそんな気がしないでもない
心変わり告げる 君が痛々しくて 思わず言葉を遮った僕
君は信号が待ち切れなかっただけ 例えば心変わりひとつにしても
一番驚いているのはきっと 君の方だと思う
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