鉄腕アトム
今日の切り絵は、昔懐かしい「鉄腕アトム」です。漫画家・手塚治虫さんの生み出したSF漫画作品、テレビアニメの主人公ですね。“正義のロボット、科学万能、明るい未来社会…”、鉄腕アトムにはそんなイメージがあります。
でも漫画「鉄腕アトム」をよく読むと別の一面が浮かび上がります。決して科学を無条件で礼賛しておらず、むしろ科学が万能であるという社会の在り方に、警笛を鳴らしています。
アトム(Atom)の意味は原子であり、原発のPRに「鉄腕アトム」が使われたことに、作者である手塚治虫さんはある種の悲しみを感じていたそうです。
幸福のためにあるはずの科学技術が、人のエゴや欲で歪む。アトムは、今でもその狭間で悩んでいるのかもしれません。
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