イチョウの葉
今日の写真は、近所の小学校の校庭にある、見頃を迎えたイチョウの紅葉です。
眺めていたら、ゲーテ(1749年~1832年 ドイツの詩人、劇作家、小説家)の有名な詩『銀杏の葉』を思い出しました。紹介します。
<銀杏の葉(作者 ゲーテ)>
東洋から遥々と 私の庭にうつされたイチョウの葉は
賢い者の心を喜ばせる 深い意味をもっている。
これはもともと一枚の葉が二つに分かれたのでしょう?
それとも二枚の葉が互いに相手を見つけて
ひとつになったのでしょうか?
このようなことを思っているうち
私はこの葉の本当の意味が分かったと思いました。
あなたは私の歌を聴くたびにお感じになりませんか
私が一枚でありながら
あなたと結ばれた二ひらの葉であることを・・・。
銀杏の木は、中国から日本へ、そして長崎からヨーロッパへと伝わりました。ドイツやフランスでは銀杏は、認知症の薬として服用されているそうです。ゲーテも服用した一人でした。長生きの要因と思っていました。ヨーロッパの人々は、神秘的なイチョウの葉の形から様々な発想をしました。東洋に憧れを持っていたゲーテは、自宅の庭に植えてあった銀杏の葉を添えて、恋人にこの詩を送っています。
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