成人の日です!
今日は成人の日。新成人の皆さん、おめでとうございます。
あれっ? 新成人って18歳? それとも20歳? 今日はそんな話しです。
現在、成人対象者は18歳からです。しかし高校3年生中心で、就職・進学・部活動で忙しく、参加が難しい者が多いので、成人の日の周辺に、かつての成人式を「20歳の集い」として開催する自治体が殆どです。「18歳は忙しいけど、20歳は暇だから」と言っているようで、苦笑してしまいます。
もっとも成人式(20歳の集い)については、法律で決まっていないし、必ず参加しなければならないものではありません。私も20歳の頃、儀式的なものは面倒くさいので、行かなかったです。
お酒、たばこ、ギャンブルは20歳までダメのままです。理由は、お酒やたばこには健康への悪影響があり、18歳では体の成熟の度合いには差があるということだそうです。ギャンブルについては“依存症”の問題があるからだそうです。う~ん、説得力があるような、ないような。
18歳が手に入れられるものの主なものは「選挙権」と「契約」です。「契約」とは、「スマホの契約」「アパートやマンションを借りる」「クレジットカードを作る」などです。なれるものも増えます。親の同意がなくても「会社の取締役」になれます。「国家資格」も取れるようになるので、公認会計士、司法書士、行政書士、医師にもなれます。
少年法は少し複雑です。罪を犯した18歳や19歳は「特定少年」として子どもと大人の間のような位置づけになります。20歳以上並みには罰せられないということです。ここに矛盾が出てしまいます。18~19歳は成人だから、裁判員制度で裁判員にもなります。でも少年法のなかで、完全に大人ではない。「少年法に守られている年齢の者」が「20歳以上(守られない)の者」の刑事事件の裁判員をしていいのか。裁く側と裁かれる側の年齢のバランスはそれで許されるのか。些細なことかもしれませんが、裁かれる側の心についての配慮が足りないと思います。今後の課題でしょう。
今日の切り絵は、晴れ着を着たお嬢さんです。
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