旧友と論語とサラリーマンの聖地と機関車
サラリーマンの飲み屋の聖地、新橋で大学時代の剣道部の同期たちとグラスを傾けました。彼らと会うのは、夏の終わりの箱根旅行以来、5ヶ月ぶりでした。
私たちの学生時代、剣道部の部長先生は『論語』研究の大家でした。そして同期会の最中、私は、呑んで喋りながら、『論語』の有名な言葉(吾十有五而志于学)を思い出しました。紹介しますね。
(書き下し分)
子曰、「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)ふ。七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず」。
(口語訳)
子曰く、「私は十五歳のとき学問に志を立てた。三十歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。四十歳になると、心に迷うことがなくなった。五十歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。六十歳になると、人の言うことが何でも素直に理解できるようになった。七十歳になると、自分のしたいと思うことをそのままやっても、人の道を踏みはずすことがなくなった」と。
私たちは、大学を卒業してからも、各自が己のそのときの生き方を確認するかのように、同期会を重ねてきました。「これからの人生、孔子がいう『六十而耳順』、『七十而従心所欲、不踰矩』の境地に辿り着くことができるのかなあ。同期の人たちができるのなら、僕にもできそうな気がするし、同期の人たちができないのなら、僕にもできないような気がする」と思いました。加えて、過ぎ去った各年代で習得できなかったことについては、「しょうがないよ」と思うことにしました。
今日の写真は、新橋駅前のSLです。私たちはこの前で、全員で写真を撮って、再会を約束して、別れました。
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