プロ野球開幕!
今日はプロ野球の開幕です。春ですね!
今日の切り絵は、長嶋茂雄選手の空振りです。
私には、贔屓のチームというのがありません。強いて挙げれば、順位の下のチーム、負けているチームを応援する癖があります。
応援している選手は、以前に比べると減りました。理由があります。昭和世代の私は、プロ野球選手に「ほぼ毎日頑張るサラリーマンの姿」を投影しています。爽やかに、仕事としてグラウンドを駆け回る彼らに、「お疲れ様です」とエールを送ります。変な髪形だったり、ネックレスをジャラジャラしている選手は、「額に汗して働く男」として目に映りません。
詩人・作詞家のサトウハチローさん(1903年~1973年)は、昭和世代の野球ファンの心理を見事に描いた詩を残しています。抜粋して紹介します。
『長嶋茂雄選手を讃える詩』
疲れきった時 / どうしても筆が進まなくなった時 / いらいらした時 / すべてのものがいやになった時
ボクはいつでも / 長嶋茂雄のことを思い浮かべる / 長嶋茂雄はやっているのだ / 長嶋茂雄はいつでもやっているのだ
どんな時でも / 自分できりぬけ / 自分でコンディションをととのえ / 晴れやかな顔をして / 微笑さえたたえて / グランドを走りまわっているのだ
ボクは長嶋茂雄のその姿に拍手をおくる / と同時に / 「えらい奴だなァ」と心から想う
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