グラバー園と蝶々夫人と推理小説とカステラと!(長崎旅行⑥)
どこかに旅行をするとき、そこが舞台になっている推理小説を読んだり、ドラマを見るのが好きです。
今回は2つ紹介します。ひとつは、内田康夫著 浅見光彦シリーズ「長崎殺人事件」(以後、「浅見」)。もうひとつは、西村京太郎著 十津川警部シリーズ「長崎市殺人事件」です(以後、「十津川」)。
この手の推理小説では、観光名所を印象的に登場させます。グラバー園は外せません。「浅見」では、グラバー園の蝶々夫人像の人さし指にぶら下がった、銀の鎖の十字架のペンダントが事件解決のカギとなります。一方、「十津川」では、今作においては、読みどころを犯人探しより動機にしていました。物語「蝶々夫人」の悲劇性を下敷きにして物語は展開します。日本人の考える「長崎」と、外国人の考える「ナガサキ」の違いに迫ることで、動機を浮かび上がらせていきます。社会派ミステリーといえる力作です。
カステラについては、「浅見」のドラマのなかに、実在の長崎の老舗のカステラ屋「松翁軒」(小説では松風軒)が登場します。その主が殺人事件の容疑者として捕まることから物語は始まります。もちろんそこでカステラを買って帰りました。「う~ん、浅見光彦も食べたカステラの味」と独りごちています。
今日の写真は、グラバー園のなかにある蝶々夫人の像と、「松翁軒」のカステラです。
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