探し物とか忘れ物とか

勤め人をしていたとき、いつも探し物をしていたように思います。資料を探したり、どこにデータを保存したかを探したり。探し物が見つかると、一種独特な「達成感」があります。「あった！」という喜び。でも多くの場合、大したものではなく、「なくてもよかったかな」と思いました。

個人で働き始めて、そういうことはなくなるかなと思っていたら、そんなことはありませんでした。お店を今日も営業するということは、一人で、数多くのルーティーンワークをこなすことです。「あっ、忘れた」とか「抜かした」とか、しょっちゅうです。

「人生というのは、探し物や忘れ物にまみれながら過ぎていくもの」と思うことにしました。

忘れ物をして一番悔しいものは何ですか？

私はとっては、病院に行くときのマスクです。病院を目前にして、一人で「あっ！」と声をあげ、忘れたことを思い出します。何度そんなことを繰り返してきたでしょう。その度に購入します。「ウチにたくさんあるのに…」と地団駄を踏みたくなります。道行く人に「余りのマスクないですか？」と声をかけたくなります(しないけど)。

今日の切り絵は、忘れ物をしてビックリした猫です。

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