散歩の途中に見つけたビワ

ビワという漢字を書けますか? 私は書けませんが、調べました。植物のビワは「枇杷」です。楽器のビワは「琵琶」です。

さて今日は、枇杷を見ると思い出す、坪田譲治(1890年~1982年)が書いた『ビワの実』という童話のあらすじを紹介します。

山の麓に住む金十という木こりは、ある晩、不思議な体験をした。それは、その日の朝に見つけた大きな実を食べたことから始まった。その大きな実とは桃くらいの大きさがあるビワの実だった。家に持ち帰り、最初のうち、金十は食べることをためらっていた。しかし、月明かりに照らされ、その実はとてもおいしそう。我慢することができなくなった。そこで、なにかの実ならば、食べ終わった後に、種を植えれば、また木が生え、実をつけるだろうと思い、一口食べた。それは今まで食べたことがないほどおいしかった。あっと言う間に食べ終わると、金十はその実の種を庭に埋めた。するとどうだろう。金十の目の前で、種はすぐに芽を出し、立派な木となり、木には、先ほど金十が食べた実と同じ実がいくつもなった。それだけでも、驚いてしまうが、さらに、そこに鳳凰(ほうおう)のような美しい鳥が何羽も飛んで来た。この金十の目の前で繰り広げられた絵巻物のような光景は、夢だったのか、現実だったのか、金十が目覚めてみないと分からない。

私は、この童話を、自分の子どもがまだ小さい頃に読んで聞かせました。子どもは「それで?」と続きを私に聞きました。「終わりだよ」。「なんで?」。「知らないよ。終わっちゃった」。「変なの」。そんなお喋りをしたのを覚えています。文学ってそんなものだよ。

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