佳き日に思い出したミュージカル ~ 『屋根の上のバイオリン弾き』

昨日は、長男と婚約者、そして相手方のご両親と私たち夫婦と食事会をしました。

娘や息子の結婚が決まったときの、親の気持ちは格別です。私は何故か、名作ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の父親の心情を思い出しました。あらすじを紹介します。

『5人の娘の父親のテヴィエはウクライナ地方で酪農を営むユダヤ人だ。亭主関白を気取ってはいるが、その実、妻には頭が上がらないお人好し。娘たちに囲まれ、ユダヤ教の戒律を厳格に守ってつましくも幸せな毎日を送っていた。テヴィエは、娘たちの幸せを願い、それぞれに裕福な結婚相手を見つけようと骨を折る。

ある日、長女に肉屋との結婚話が舞い込むが、彼女にはすでに貧しい仕立屋のモーテルという恋人がいた。ユダヤ教の戒律で、両親の祝福が無ければ結婚は許されない。テヴィエは当初、娘の仕立て屋との結婚に反対するが、最後は祝福する。また、次女は革命を夢見る学生闘士と恋仲になり、恋人は逮捕される。次女は恋人を追ってシベリアへ旅立った。三女も駆け落ちしてしまった。

一方、時代は、ユダヤ人排斥が次第にエスカレートしてきた。追放され、テヴィエたちは着の身着のままで住み慣れた村から出ていく。そして彼らは、アメリカに向かう。』

このミュージカルは父親のこんなセリフから始まります。「ここのユダヤ人はみんな、屋根の上のバイオリン弾きみたいなもんだ。落っこちて首を折らないように気を付けながら、愉快で素朴な調べをかき鳴らそうとしている。これはたやすいことではない。では、なぜ? それはここが故郷だからさ」。

そう、このミュージカルはロシアに住む、ユダヤ民族の家族の悲劇的な運命を描いています。

私が感動するのは、そのなかで生きる娘たちの父、テヴィエの生き方です。昔の父親は厳格でした。そんな彼だが、5人の娘たちは、ことごとく自分の思い通りになりません。それでも心底、娘たちを愛しています。彼女たちの幸せをいつも考えています。涙が出そうなほど、良い人です。

昨日の食事会で、父親として思い出した物語を切り絵にしました。

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