庭の秋明菊(しゅうめいぎく)
今日の写真は、庭に咲いていた秋明菊です。
秋明菊の柔らかな白い色は、陽の暖かさを宿しながら、一方で寂寞(せきばく)をあわせ持つ色です。
斎藤史(さいとう ふみ1909年~2002年)の歌集『風翩翻(かぜへんぽん)』のなかで、貴船菊(きぶねぎく)という別名で秋明菊を詠みました。
『貴船菊の 色も終りし きのふ今日 白より冷えし 雨となりたり』
秋も深まり、冷たい雨が降り始める頃を詠んだ歌です。秋明菊のいくらか暖かさを含んだ白ではなく、冷たい氷雨の色が、周囲を染めている。冷たい雨は、季節の移ろう淋しさと、新しい季節を迎える気持ちの覚悟の両方を感じさせます。
#秋明菊#斎藤史#風翩翻#貴船菊#秋#おうちカフェさんちゃん#おうちカフェ#小さいカフェ#柏市
0コメント