レーズンバター

北海道から友人が来て、六花亭のマルセイバターサンドを貰いました(上段はキャラメル)。今日の写真です。

「私がいないときに、食べないように」と妻は言います。普段、あまりそういうことは言わない人ですが、「わかった？　いいわね」と念押しされました。

女性はレーズンバターが好きなのだと思います。

そういえば、作家の江國香織さん(1964年～)もレーズンバターがお好きだそうで、『泣く大人』(2001年)というエッセーのなかの「贅沢なかたまり」には、こんな風に書かれています。

「さて、ゆうべ。新そばになったばかりのお蕎麦を三種類－白いのと、青柚子を練り込んだものと、黒胡麻を練り込んだもの－、たっぷり味わったあと、いかにバター好きとはいえ、普段それを目当てにバーにでかけたことはなかった私たち三人は、手持ちの電話で方々のバーに問い合わせの電話をかけた末、レーズンバターに自信あり、とこたえた赤坂の店に、揃ってくりだしたのだった。たっぷりと厚く四角く切られた濃厚なそれは、一夜の食事の仕上げとして、無論、文句なしの一皿だった」

確かに、ウイスキーを飲みながら、マルセイバターサンドを食べると贅沢な気分になります。

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