梅とうぐいす
今日は、2月らしい切り絵です。この組み合わせについて、芸術家、料理家、美食家として知られる北大路魯山人(1883年~1953年)は『梅とうぐいす(1953年)』という随筆のなかで、以下のことを書いています。要約して紹介します。
北大路魯山人は、ある歌人と、歌に使われる言葉の斬新な取り合わせについての話をしています。うぐいすに添えるなら何が相応しいか、という話題の中で、魯山人は以下の主張をします。
「うぐいすには梅だろう。この組み合わせは、我々の美意識としては定着している。定着しきっている。もうずっと前から梅にうぐいすは、セットで詠まれ、歌われ、描かれ、写されてきた。だから、もうこの定型には新鮮味がなく、古臭いと思われるかもしれない。しかし、定型として定着してきた事柄には、それなりの意味があり、そのことを重視するべきだ」。
そのとおりだと思います。使い古されていようと、マンネリであろうと、梅とうぐいすの組み合わせは美しいのです。マンネリでOKです。変化や新しさももちろん大切ですが、その一方で、常にかわらずそこにあり続けるもの、変わらない美学も、きっちりと敏感になっていかないといけないものです。
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