選ばない幸運
長い間、生きてきて、もう戻りたくないけど、貴重な経験だったなあと思う時期があります。私の場合、大学1年の時の、剣道部の生活です。昭和の運動部。しかも武道の全国でもトップチームでの一年坊主でした。昭和の学生スポーツの世界と、令和の学生スポーツの世界は、大きく違います。
おかげで、私は社会人になりたての新人の頃、「なんだ、社会人って楽勝だな」と思いました。「大学1年の頃に比べれば…」と天国のようで、給料まで貰えて感謝していました。
大学時代の同期たちは、同じときを生きた濃密な“仲間”でした。正確にいうと“選ぶことのできない仲間”でした。学校や近所では、気の合う友人が出来ていきますが、そういう選択の余地はありません。ある日、突然出会った者たちと、過酷な日常を生き抜くために、協力し合うしかありませんでした。
そういった、かつての人間関係のなかで、学べたことがあります。「人って曖昧で、“良い奴だ”とか“嫌な奴”だとか、自分のなかでの、その人の在り方は、いつひっくり返るかわからない」。
あの頃、同期たち(友人たち)を選ぶ自由はありませんでしたが、選べないおかげで、人生のなかの、かけがえのない贈り物(者)たちを手に入れました。
今日の切り絵は、“今でも楽しみ同期旅行”です。
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