鍾馗様(しょうきさま)
今日の写真は、我が家にある日本人形「鍾馗」です。
30年以上前、私に長男が生まれたとき、教え子たちから、5月5日の端午の節句に合わせて頂きました。「昔の高校生は粋だったなぁ」と感謝とともに思い出します。年に一度、この時期にパタパタと埃を落としてあげます。明日は子どもの日。今回は、ゆかりの深い、鍾馗様の話をします。
「鍾馗様」には疫病除け、魔除け、学業成就の効果と言われます。それにはこんな逸話が残っています。
中国、唐の時代、青年の鍾馗が、高級官吏(官僚)になるために試験を受けた。鍾馗は1番の成績だったが、大きな体とひげ面で人相が悪かったため、皇帝は鍾馗を恐れ、合格を取り消した。そのことに絶望し、鍾馗は自殺してしまった。皇帝は深く反省し、手厚く葬った。
その後、その皇帝は大病にかかり、高熱を発し、夢のなかでも小鬼に苦しめられるが、そこに大鬼が現れ、あっという間に小鬼たちを退治した。
助けてくれた大鬼に「お前は誰だ」と皇帝は尋ねた。すると「鍾馗だ」と名乗った。鍾馗は言う。「自分は試験に落ちたことで自殺したが、あなたに手厚く葬ってもらった。その恩に報いるため天下の災いを除くことを誓いにたてた」。
その後、病から回復した皇帝は、急いで画家に夢に出た鍾馗を描かせた。
昔々の伝説の、「細かい不幸はともかく」と吹き飛ばし、美談を仕立ててしまう、突っ込みどころ満載の、有無を言わせぬ展開には、恐れ入ります。
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