「おうちカフェ」の幸せ

先日、近所に住む、お歳を召した老夫婦がご来店されました。

「あなたのお父さんとお母さんは、私たち夫婦と同じ歳だったんだ」。「え~っ、知りませんでした」。「お父さんはお酒飲みで、お母さんは明るくチャキチャキしていて…。もう30~40年前のことだね」。とりとめのない話しはしばらく続きました。

おうちカフェを始めてよかったと思うことのひとつは、父と母の昔の知り合いの方々が、しばしば訪れてくださることです。生きていれば、父は92歳(2012年没)、母は88歳(2000年没)になります。

そういう方々から、私が知らなかった、父と母についての話しを聞くのは楽しいです。ご年配の方々の中には、亡き父と母の息子である私の顔を見に来る方もいます。「お父さんと顔が似てきたね」。褒め言葉かなあ。親族以外から、今でも、しばしば両親の話しを聞けるのは幸せです。人には寿命が2つあって、ひとつは本物の寿命です。そしてもうひとつは、生前の知り合いから、話題にあげてもらっている間も、その人の寿命だと思います。その人の記憶のなかで、まだ彼らは生きていますからね。

私は、将来の自分の理想像を、こんなふうに思っています。後期高齢者になったら、昭和の頃によく見かけた、街角の「駄菓子屋のお婆さん」や「煙草屋のお婆さん」のように、ボーッとのほほんと店番をしている「カフェの爺さん」でいたい。それが「この地域で生きてきた証になるかな」と思っています。

今日の切り絵は、「歳を召した老夫婦」です。

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おうちカフェ さんちゃん

こんにちは!「おうちカフェさんちゃん」です。皆様が気楽でのんびり過ごしていただけるお店です。季節の移ろいを丸窓から眺めながら一息つきに来てくださいね。

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