見分けが…

歳をとってきて、ワンパターンのドラマ、映画、小説の良さを益々実感するようになりました。「なんでだろう？」と思いました。多分、観ていて、展開の予想が容易いので、安心感を得やすいのです。

最近、「若いときより、映画やドラマを観ていて、登場人物の顔などを見分けるのが、苦手になってきた」と感じることがあります。複数の人が、同じ顔に見えてしまうのです。鑑賞者として失格ですが、「まあいいや」と思っています。主人公の顔さえ間違えなければ、なんとかなります。

小説を読んでいても、登場人物が多すぎると、人となりを覚えきれなくなりました。そして筋が入り組んでいると、理解がついていきません。あ～情けない。

読書について、もう一つ言えば、以前読んだ本を再読しても、あらすじをすっかり忘れてしまっていることが多々あります。がっかりするような、「一粒で二度おいしい」と嬉しいような、複雑な気分です。

今日の切り絵は、タラちゃんです。アニメ『サザエさん』の良さを、歳をとってから再認識しました。このアニメは、登場人物がかなり多く、そのキャラクターも様々ですが、長い歴史のなかで、個々がそのままなので、見ていて安心します。やっぱり名作です。

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