カッコウと閑古鳥
この2つの言葉は同じ鳥をさしています。初めて知ったとき、意外に思いました。
それまでカッコウが登場する唄で知っていたのは、『静かな湖畔』でした。原曲はスイス民謡ともフランス民謡とも言われています。こんな訳詩でした。
“静かな湖畔の 森のかげから もう起きちゃいかがと かっこうが鳴く カッコウ カッコウ カッコウ カッコウ カッコウ ♪” ねっ、明るい雰囲気の鳥かなあと思ってしまいます。
しかし古来、日本人はカッコウの鳴き声に物寂しさを感じていたようです。寂びれたさまを表す「閑古鳥が鳴く」の閑古鳥とはカッコウのことです。
松尾芭蕉の句にも「憂(う)きわれを さびしがらせよ 閑古鳥」というものがあります。意味は「閑古鳥よ、気がふさいでいる私を、寂しがらせておくれ。しばらくは、その寂しさを心の主として過ごすから」でしょう。「憂し」とは、今でいう「鬱(ウツ)」のことです。
今の時期、散歩をしていると様々な鳥の鳴き声が聞こえます。彼らは何を伝えようと、しきりに鳴いているのだろう。つらつらと考えてしまいます。
そういえば、信号のある横断歩道を渡るとき、電子音の「カッコウ、カッコウ」が聞こえますね。味気なくて、本物のカッコウは怒っているのではないかなあ。今日の切り絵です。
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