暑い日に思い浮かぶ短歌
暑い日が続きますね。道を歩いていると、ボーッとしてきます(危ない危ない)。そんなときの思い出す短歌を2つ紹介します。
『夏山の 影をしげみや 玉ほこの 道行き人も 立ちどまるらむ (拾遺和歌集)』紀貫之(?~945年)
意味:夏の山を歩いていたら、よく茂った木陰があった。道を行く人はみなここで涼もうと立ち止まるのだろうな。※「玉ほこの」は道にかかる枕詞。
平安時代の歌人、紀貫之は、夏の山を歩いていて、ゆったりとした繁みの木陰をみつけたのでしょう。多分、ここを通る人たちはみなここで休むのだろうなあと、夏の木陰での憩いを詠っています。現代では猛暑のなか、道を歩いていると、ビルの日陰でつい休んでしまいます。
もう一つ紹介します。
『空を買う ついでに海も 買いました 水平線は 手に入らない』木下龍也(1988年~)
意味:空を買うついでに海も買いました。でも水平線は手に入りません。
あんまり暑くて、頭がボーッとすると、非現実的なことが頭に浮かびます。実態のある空も海は買えるかもしれないが、境目をなす地平線は買えないよなあと思う、フラフラとした思考が面白いと思います。
今日の切り絵は、「夏の散歩のあとは、やっぱりビール」です。
#夏#酷暑#短歌#紀貫之#ビール#切り絵#おうちカフェさんちゃん#小さなカフェ#おうちカフェ#柏市
0コメント