千葉県流山市にある「一茶双樹記念館」を訪れた①
ウチから車で20分程の場所にある「一茶双樹記念館」を訪れました。心落ち着く素敵な施設でした。
江戸時代の俳人小林一茶(1763年~1857年)は、人生の多くを旅に過ごしました。中でも流山を最もよく訪れており、友達に俳句を指導したり、情報を交換したりして、生活の糧を得ていました。
流山で一茶と親交が篤かったのは、醸造業を営み、味醂(みりん)の開発者の秋元三左衛門(1757年~1812年)です。三左衛門は双樹と号し、家業の一方俳句をたしなみ、経済的にも一茶を援助していました。一茶は50回以上も流山に来たことが句帖や日記からわかっています。一茶と双樹の関係は、俳人と商家の大旦那というだけでなく、真の友人でした。
この地で、一茶は1804年にこんな句を残しています。施設内には、今日の写真の句碑がありました。
『夕月や 流れ残りの きりぎりす』
こんな背景です。このとき、大雨で、流山は洪水に見舞われました。家も立木も押し流されんばかりに荒れ狂った洪水でした。夕方に、ようやくおさまりました。すると、空には淡い夕月がかかっています。どこかの物陰で、生き残りのきりぎりすが鳴き始めました。
人生のなかでは、激流のような厄介ごとに見舞われることがあります。でも乗り越えれば、穏やかに、きりぎりすの鳴き声を聞くような気持ちに辿り着くことができます。
#千葉県流山市#一茶双樹記念館#小林一茶#みりん#切り絵#おうちカフェさんちゃん#小さなカフェ#おうちカフェ#柏市
0コメント