夏といえばこの俳句
今日の写真は、夏草です。そして夏と言えば、この俳句です。
『夏草や 兵どもが 夢の跡(なつくさや つわものどもが ゆめのあと)』
松尾芭蕉(1644~1694年)が、1689年に詠んだ句です。
現代語訳:「今や夏草が生い茂るばかりだが、ここはかつて、武士達が栄誉を求めて奮戦した跡地である。昔のことは、ひと時の夢となってしまった」
句中の「兵ども」とは、源義経やその家来、平泉で栄華を誇った藤原氏一族を指します。また、「夢の跡」は、全てが過ぎ去ってしまい、今はもう何もない様子。人生の儚さを詠んでいます。
芭蕉は「人々の行いや想いは時の流れとともに消えてしまうが、自然は関係なく営みを繰り返し続けていく」としみじみ思い、この句を詠んでいます。
しかし人間の思うことやなすことが儚く消えるからといって、悲観的に捉えているわけではありません。芭蕉は、たとえ夢のように儚い世でも、精一杯生きようとする人々の美しさを描いています。
この句からは栄華を極め、無残にも果てた者たちを偲び、供養や鎮魂とも取れる心情が感じ取れます。
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