映画『42~世界を変えた男~』(2013年)を観て
メジャーリーグの野球を題材にした映画には名作が多いと思います。特に昔の選手を取り上げた作品は素晴らしい。その気骨溢れる姿は見る者を圧倒します。大谷選手のいるドジャースを応援するのなら、まずはこの映画で、歴史を知ることをお勧めします。今日取り上げるのは、そんな物語です。
(あらすじ) 戦後間もない1945年、ドジャースのオーナーのリッキーは、26歳の黒人選手ジャッキー・ロビンソンと契約した。2年後、ジャッキーは初の黒人メジャーリーガーとしてデビューする。当時、メジャーリーグは白人のもので、人種差別の風習が色濃く残っていた。チームメイトはジャッキーを拒否する嘆願書にサインするが、ドローチャー監督が「全ては実力だ」とはねつけた。ジャッキーは俊足と打撃力で大活躍を果たすが、激しいヤジを浴びせる対戦相手チームの監督や、試合を拒絶するチームまで現れ、心ない野球ファンからは脅迫状が山のように届く。しかしやがて、真理を求める変化が、チーム内から起き始めた。
(感想など) この映画で、私がもっとも感動したのは以下のシーンです。ある日の試合、ジャッキーに対する「ニガーは失せろ!」などのヤジや誹謗中傷が特に酷く、球場は異様な雰囲気に包まれました。観衆からのブーイングを浴びて耐えているロビンソンに、白人のチームメイトが近寄り、「好きに言わせておけ、野球をしに来たんだ」と励まします。わなわなと屈辱と怒りに震えるジャッキ―に、こう付け加えます。「明日はみんな42を着けるか。そうすりゃ見分けがつかない」。そのチームメイトはジャッキーの肩を抱きます。今日の写真です。「白人と黒人が…」と差別主義者のヤジは大きくなります。でもチームメイトはそれをやめない。ずっと肩を抱き続けます。観衆はその姿を見続けます。そして、いつしか大切なことに気付いていくのです。
タイトルの「42」とはロビンソンが付けていた背番号です。現在アメリカ・カナダの全ての野球チーム(メジャーはもとより、マイナーリーグ、独立リーグ、アマチュア野球に至るまで)で永久欠番となっています。
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