烏瓜(からすうり)
早朝、散歩をしていたら、烏瓜(からすうり)の実を見つけました。烏瓜といえば宮沢賢治(1896年~1933年)の『銀河鉄道の夜』です。この物語は、幻想的な鉄道の旅を通じて人生の意味を探る物語です。烏瓜は、その旅の始まりに登場し、夜の幻想的な世界を象徴する植物として使われていました。地上と天上を結ぶものとして、物語に象徴的に登場してきます。そういえば、烏瓜と鐘はどことなく形は似ています。そして多くの宗教で、鐘の音は地上と天上を結びつける役割を持っていると言われますね。
こんな俳句もあります。
「余念なく ぶらさがるなり 烏瓜」(夏目漱石1867年~1916年)
意味:烏瓜が、まるで余念もなく、ただひたすらにぶらさがっている。
「余念なく」というのは、雑念がないこと、無心であるという意味です。漱石は、風も吹かず、何も起きていない静かな自然の姿を見て、ただ「ぶら下がっているだけ」の烏瓜に、雑念のない、静けさと専心のようなものを感じたのでしょう。
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