雑木林の柿の木
柿が実る季節です。散歩の途中、雑木林のなかに、一本の柿の木を見つけました。かつて、人が植えたものが、野生化したのでしょう。「かつては人の手が入っていただろうに」と思いながら眺めます。
そんな柿の木の特徴について調べると、こんなことが書いてありました。「渋柿であることが多く、自然の環境下で、肥料や剪定がなされていない分、市販の柿よりもサイズは小さい。形状や色に個体差がある。丸いもの、やや縦長のもの、色もオレンジから濃い赤みがかったものまで様々。熟した実は野鳥やタヌキなどの動物の食料になる。背が高く、人の手が届かない高所に実がつく傾向がある」。
さて、正岡子規(1867年~1902年)には「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という名句がありますが、彼は柿が好きだったらしく、柿を主題にした俳句が、他にも数多くあります。その一つを紹介します。
「渋柿は 馬鹿の薬に なるまいか」
「渋柿のように渋くて苦いものを飲ませたら、馬鹿も少しは賢くなるのではないか?」という意味です。なんともユーモラスですね。きっと子規は、親しみを感じている者(子規自身も含む)の愚かさをどうにかしたいという、愛着を込めた嘆きを句にしたのでしょう。そんな薬理作用なんてあるはずはありませんが、「野生化した柿の木の実なら、ひょっとして…」とふと考えてしまいます。
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