岡本太郎美術館に行った② 「太陽の塔」と幼い日の思い出
1970年、大阪で開催された日本万国博覧会。幼い頃、父と母に連れて行ってもらいました。今でも、博覧会のシンボルであった高さ70メートルの「太陽の塔」の印象は、脳裏に強烈に残っています。
その製作者の岡本太郎(1911年~1996年)は「遥か昔の人間の原点に帰るもの。人の眼や基準を気にせず、あの塔を作った」と語っています。「太陽の塔」の、当時の流行や感覚と相容れない独特の形は賛否を巻き起こしました。また岡本は、この博覧会のテーマ「人類の進歩と調和」に異議を唱えていました。凄い反骨心をもつ芸術家です。岡本は、ただの「お祭り」と、人間の誇りと生きる歓びを爆発させる神聖な「祭り」を区別し、万国博は後者であるべきと考えました。「太陽の塔」を万国博の中心に据えることは、「祭り」の実現に賭けた岡本の挑戦でした。
岡本太郎美術館には、「太陽の塔」の縮小版が展示されていました。今日の写真です。台の上でとてもゆっくりと回転していました。幼い頃のワンシーンに再び出会ったように感じました。「美しい!」と思いながら、5周分も眺めてしまいました。
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