「読みたくない文章」と「読みたい文章」

まずは私の苦手な文章について書きます。ＳＮＳの力は、大きく恐ろしいと思います。日々、ネットの様々なニュースなどには大量の感想が寄せられていますが、私は滅多に目を通しません。

人は悪いことをしたら、法律で裁かれればいいと思います。そして「信憑性も不確かな場所で、あんなに悪し様(あしざま)に、誰かを叩くことは許されないだろう」と思っています。

それでもたまに、書き込み等を見てしまうことがあります。そしてその度、「とりとめがないなあ」と読んだことを後悔します。「なるほど～」と腑に落ちるご意見もありますが、弱々しくて脆弱で病的なものが多いです。誰かを断罪したいのでしょうから、紋切り型の表現が多いのが特徴ですが、創造性は感じません。「現代においては、個性が大事」と言われますが、個性も感じません。

そんなとき、「優れたノンフィクションを読みたい」と思います。そんな作品に出合うと大きな喜びを感じます。ネットや雑誌や種々のマスコミからの情報をつなぎ合わせたような、パソコンだけあれば書けるようなものではなく、作者が丹念に取材を重ねた作品を読みたいと思います。優れたノンフィクションは、現代の時代小説であり、歴史的資料の価値があります。

今日の切り絵は、不当に傷つけられた男です。

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