『森の生活 ― ウォールデン』(1854年発行)を読んで

アメリカの作家 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817年~1862年)が書いた米国文学を代表する随筆です。私のように一人でカフェを営んでいると、「ほとんど誰とも話さず、今日一日が終わったな」と実感することもしばしばです。そんなときは、この本を思い出します。まずは簡単に内容を紹介します。

ソローはあるとき、マサチューセッツ州の ウォールデン湖のほとりに小屋を建て、一人で畑をつくり、自給自足の生活を送りました。電気もお店もない生活をしながら、自然を見つめ、本を読み、考える時間を大切にしました。『森の生活』は、その経験をもとにした記録と哲学的な考察をまとめたものです。彼は、この本のなかで大きく2つのことを述べています。(1)真の豊かさは、物質的な豊かさではなく、必要最小限の生活の中にある (2)孤独な生活を通して、自分自身と向き合うことは大切である

ねっ、個人経営のカフェのマスターには、まさにうってつけの内容ですね。以下に私のお気に入りの文章を3つ抜粋して紹介します。

①多くのときを孤独のなかで過ごすのは大切だ。どんな良い人でもずっと一緒にいるとうんざりすることがある。孤独ほど気の合う道連れはいないと思う。考えごとをしている人間はいつも孤独だ。

②君の生活が見劣りするようなものでも、それと対峙し、それを生きよ。自分をけなしたりするな。貧しくとも自分の生活を愛せ。新しいものを見つける必要はない。古くならないものを見つけよ。

③私は、自分の生き方を他人に勧める気はない。誰もが、自分の道を見つけ、進んでいって欲しい。自分の動機は、自分のなかに見出すしかないのだ。

今日の切り絵は、「森の中で考えるふくろう」です。

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おうちカフェ さんちゃん

こんにちは!「おうちカフェさんちゃん」です。皆様が気楽でのんびり過ごしていただけるお店です。季節の移ろいを丸窓から眺めながら一息つきに来てくださいね。

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