木彫りの熊
今年の漢字は“熊”だそうです。人里に出現する熊の被害について、マスコミに頻繁に取り上げられていました。いたたまれない気持ちになりました。人命の安全を守りながら、熊と人の関係を根本的に改善していくことが大切です。さて、今日の切り絵は、“木彫りの熊”です。こんな俳句があります。
『木彫熊の 夜霧呼ぶ眼が 見下ろせる(こぼりぐまの よぎりよぶ めが みおろせる)』(河野南畦1913年~1995年)
周囲は曖昧で神秘的な夜霧が包み、そこに木彫りの熊が置いてある。木彫りの熊は静止したままだが、その眼が、こちらをじっと見下ろしているようだということでしょう。この「見下ろしている眼」は、彫刻された目そのものだけでなく、人の内面にも忍び寄る視線のように感じられ、静かな緊張感が漂っています。
「日本の動物園で50年ぶりにパンダが不在になる」と報道されていました。「これが見納め」と、パンダを見るために長蛇の列ができているそうです。でも「日本のツキノワグマもヒグマも、中国のジャイアントパンダも、同じ熊の一種なのになあ」と思うと、少し割り切れない気持ちになります。
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