不便でもいいから
尾崎一雄(1899年~1983年)の私小説的短編小説「虫も樹も」について書こうと思います。こんなあらすじでした。主人公は、自身の老いや身体の衰えを意識しながらも、虫や樹木もまた限られた命を生きていることに気づき、人間だけが特別な存在ではないと感じます。作品には大きな事件はなく、自然の小さな変化や日常の出来事が淡々と描かれます。
この作品のなかで、最近よく思い出す一節を2つ紹介します。
・「少しは不便でもいいから、もっとのんびりさせておいて貰いたい」
・「私の今考えているのは、何でも発見し、何でも発明し、何でもやってやろうという人間の、とめどない根性である。もういい加減にしてくれないだろうか」
この小説が書かれたのは、1965年です。大分前から、人はこんなことを感じていたのですね。感慨深いです。
ウチの愛犬の、さんちゃんが「そんなことは、とっくにわかっているよ」と言っています(?)。
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