落語 笑点など
落語を聴くのが好きです。笑点の大喜利を見るのも好きです。
笑点の新メンバーが、春風亭一之輔さんになったそうです。彼の落語はとても面白い。人を惹きつけます。
さて今、どの落語家さんが上手なのかなあと思うことがあります。でも私は年に数回、寄席を観に行くくらいです。わかりません。
なんにでも、その分野の評論のプロの方がいらっしゃいます。例えば、もうお亡くなりなっていますが、映画評論家の淀川長治さんのような人。落語評論では京須偕充(きょうすともみつ)さんだと思います。京須さんはTBSテレビの『落語研究会』でも解説をなさっています。私の好きな番組です。今回は京須さんが、現代の優れた落語家さんとして挙げた文章(これで落語がわかる [弘文出版 2017]より)を、抜粋して紹介したいと思います。
『この四半世紀の落語の浮き沈みにかかわりなく実力を伸ばし、手堅く落語を支えて、いまや重鎮の座にあるのは、柳家さん喬、五街道雲助、柳家権太楼の三人だ。芝居にたとえていうなら、若い客を呼ぶ白塗りの二枚目ではなく、弁慶のような重みのある役者たちだ。この三人の存在は、すぐ次の世代にも影響を及ぼしている。入船亭扇遊、古今亭志ん輔、柳亭市馬などだ。その流れはさらに次の世代へとつながっている。例えば、柳家花緑、柳家喬太郎、桃月庵白酒、柳家三三、春風亭一之輔、桂文治、立川生志あたりだ』。
ここに名前が挙がっている人たちはみんな上手で面白いです。そして春風亭一之輔さんが新メンバーになりました。「笑点は今後も盤石だな」と思いました。楽しみです。
今日の切り絵は、『笑点』の山田隆夫さんです。大喜利の主役は、落語家さんたちですが、同時に山田さんも欠かすことはできない存在です。彼は長年、「座布団と幸せ」を運び続けています。立派な行いだと思います。
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